SOAP&POSを重要視した適切な治療計画

POSとは

「Problem Oriented System」の略称である「POS」。
患者さんの状態などをもとに基礎データや問題リスト、経過記録などをまとめ、それに基づいて治療などを行っていくための看護記録のことです。

それぞれの項目もさらに細分化され、それらを記録していくことで正確に患者さんのことを把握し、看護や治療に役立てていきます。

病気の治療というと、どうしてもその病気のみ、あるいはそれがある箇所や部位などに注目しがち。
しかし、その患者さんの生活や人格、性格や家族、経済的な部分にまで視野を広げていかなければ、ベストな治療というものは行えません。

例えば、上で紹介した「問題リスト」では、病気そのものや症状のほかに、社会的問題や心理的問題、経済的問題などもまとめ上げていく必要があります。
それらをトータルで考えながら、1人1人の患者さんに適した看護・治療を構築していくことが求められるのです。

SOAPとは

SOAP方式もまた、看護記録の一つとして重要視されています。
「Subject」は主観的なデータのことであり、「Object」は客観的なデータのこと。
また、「Assessment」は主観的データと客観的なデータを整理し得られた情報のことであり、「Plan」は、それらをさらにまとめ上げ導き出した看護計画や治療方針のことを指しています。

POS方式と同様に、医師側からの見解や初見のみならず、患者さんの側からの声も重要視しながら看護や治療の計画を構築していくのがこのSOAP方式。

どちらも看護記録ではありますが、医師にもその知識が必要であり、どのように運用していくのかがポイントとなってくるでしょう。
医療現場に従事する以上は、こうした記録への理解が強く求められてきます。

情報を共有し、また、整理できる点も、これらの方式を用いるメリットです。
どこに問題があるのか、どのように治療を施していくのか、これの共通認識がなされていなければ、医療現場内での連携が取れません。
治療前も治療中も、そして治療後も患者さんやその家族などに安心感を与えるためには、こうした看護記録等は非常に大きな役割を果たすことになるのです。

医師にはどのような方式や記録でも理解する能力が求められる

転職する医師にも、当然備わっているべきスキルです。
それぞれの医療施設で扱う方式や記録の方法は異なりますが、医師にはどのような方式や記録であってもそれを理解する能力が求められます。

看護師やその他の職種の人とのコミュニケーションにも重要な役割を果たすため、転職時にはより強く意識しながら、こうした情報を取り扱える能力を示すことが必要となってくるでしょう。